学問のすすめ 福沢諭吉

今回は、福沢諭吉学問のすすめからピックアップした情報を共有していきたいと思います。

 

1.学問

2.行動

3.交際

4.人間関係

5.自由

6.自覚

7.金銭

8.不安

9.努力

10.覚悟

11.親子

12.独立自尊

 

1.学問

 

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり、、、

天が与えるのは結果の平等ではなく機械の平等だということ。人間はみな平等ではなく機会の平等があるだけだといっている。

 

貧富の差があるのは、「機会の平等」を活かしたかどうかによる誰にでもチャンスはあるという意味。

 

実用性のない学問を学ぶより先に日常生活に役立つ実学を学んだほうが良い。

限られた時間で何を学びたいか。勉強は自分がより良い生き方をするために学ぶ。役に立たなければ学ばない。学んだことを仲間と共有。

 

何のために学問をするのかというとよりよい人生を送るため。

※より良い人生

自分や家族がそれぞれの役割を果たしながら自由に楽しく生きること誰からも縛られることなくやりたいことをやりながら生きること。

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2.行動

 

若いうちはとにかくやってみようが正解。

過去にどんなことがあろうが、「今ここ」には関係ないし、未来がどうであるかは「今ここ」で考える問題ではないということ。

 

カメとウサギ 「継続は力なり」 カメになれ。

判断のモノサシ📏は「世の中に益があるか否か」で決めればいい。

生きている限り向上心を持つこと。

 

世の中のために役に立つ=生まてきたものの使命

「信用」=「言行一致」

これからの時代に必要な勉強は何かよく考える必要がある

 

自分で食っていく=生きていく上での必要最低条件

志高く、大望を目指せ

「成功」=「まずは一身独立」

一身独立とは自分で働いて一家を養うこと

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3.交際

 

能無しなのに、何か語るやつにならないこと。

悪口を言うときは面と向かっていえることだけ。

むやみに交際範囲を広げない。

 

「これはやらない」と思うことには断固染まらないこと。

とことん誠意を尽くす、それでだめならさようなら。

類友の法則」が働く。根拠もなく感情的に人を嫌わないこと。

 

相手の売り言葉に対して「なるほど、そういう考え方もあったのか」と受け流す

自分の思いは簡単には相手に通じるとは限らない。

 

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 4.人間関係

 

初対面で第一印象は大事。あとに響いてくる。

口先のうまい奴ほど心はいい加減。

人との交際は深入りせずできるだけ広げる。

 

言葉はわかりやすく相手に伝わるように。

常に新しい友を求めよ。

同世代ばかりと付き合わない。それだと世の中を知ることができない。

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5.自由

 

自由には責任や義務が付きまとう。

下に向かって威張れば、上から威張られる。

百の説得より、一の史例を行動で示す。

 

「人望を得ること」=その人の才能や知恵正しい道徳心

頼られることは善。

母国語をどこまで正確に使いこなせるか、言葉による発信。

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6.自覚

 

人の上に立つ資格を持つ人間は千人に一人。

人を束縛して独り苦労するより自由にさせ苦楽を共にしたほうがどれだけ楽なことか。

支配的な立場で権力を使った生き方は損。部下は育たないし、好かれない。

いざというとき協力者を得にくい。

 

「何事も絶対視はしてはいけない」すべてを信じず疑わず取捨選択。

軽率に信じるよりは信じないほうが良い。

法も恥も知らない人間には力づくで論す。

 

わかりにくい法律は悪法。自分たちの都合の良いように作っている。

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7.金銭

 

男はモノや金にこだわって生きるべきではない。世のため人のため役立つことを考えるべきだ。

封建社会・・・個人の努力と関係なく人生が最初から決まっていた。

維新後・・・・全員平等な身分「国民」からスタートになった。

 

努力したものはいい目を見、怠けたものは報いを受ける。

「機会の平等」とはそういうことである。

 

お金に振り回されない生き方。

お金がなければ使わない。会っても無駄に使わない。

使いたければいつでも使う。多く使うも少なく使うも、人のお世話にはならない。

 

人の金に目もくれない。絶対に人から借りない。

偶然の良いことは「ごぉつぁんです」と素直に受け止める。

清貧はつまらないやせ我慢。中庸な金銭感覚。

 

ケチな人間にはならない。

物事を始めるなら確実に「利得」を目指すべき。

苦労して育った人間と苦労せず人の心がわからないまま育った人間の差。

 

何事にも苦労が必要なわけ。

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8.不安

 

妬み嫉みは心が貧しいから起こる。

「困った」といっても問題は解決しない。初めから誰かに助けを求めている。

少しでも「したい」という気持ちがあるなら難しくても挑んでみるべき。

なぜならば人は「自分に絶対不可能なことは決して望まないから」

 

行動のポイントは「できるか、できないか」ではなく「したいか、したくないか」「すべきことか」「しなくてもいいことか」

何事も挫折しないコツ。1人で苦しまず同じ立場の人間を見つけること。そしてあきらめないこと。

 

不安や心配はなぜ起こるのかー否定的な想像。つまり妄想。

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9.努力

 

魚を与えるなら、釣り方も教える

他人のために尽くすのに何の見返りもなく損ばかりするのは指図に欠けるから。

人に尽くすには世話と忠告・命令、教育は保護と指図。

 

女は肉体的に弱い存在。「だから大切にしてあげなさい」優しいフェミニズムになれ

リーダー役を任されたら放任主義のほうが良い→自分で考えるようになる。自主独立の精神が養える。

 

まずは自分を知る。上からは吸収し、下にはさり気なく教える。自分で自分がわからなければ何事もはじまらない。

勝ちたいと思うと負け、無心で戦うと勝利する。人間は意思よりも想像のほうが強いからである。

 

人生で勝利を収めるのは、自分の思いをしっかり持ってそのために根気よく努力を重ねること→実現するかどうかとか余計なことは考えずにひたむきに努力する。そういう人は必ず一定のプラスの結果を出す。

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10.覚悟

 

勝負は時の運、弱者が勝つこともある。最初から勝負しないのは負けたくない気持ちが強いから。命の重さは同じ、上の立場の人間が↓の立場の人間の権利の侵害は×。

信の世界に偽り多く、偽の世界に真理多し。信用するから騙される。

 

「自立」とは一口に言えば人から物をもらわないという義なり。

自分でやってみてその人の本当の凄さがわかる「文句を言うならやってみること」人のやることにあまりケチをつけるな。

 

「俺って相当賢いぞ」と自信たっぷり。こういう人間は自分に甘い。反省すべき点はあるはず。自己分析が足りていない。

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11.親子

 

最も影響力があるのは小さいときの教育。

親は自分がしたいことを我慢してお金をこのために使う。

親子の間柄は愛情で結ばれているだけであとは何もいらない。

 

諭吉の教育方針は健康第一のびのび育てる自由放任型。

死後に見せることを生前いえないのはおかしい。

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12.独立自尊

 

人間の体は常に状態を一定に保とうとする恒常性(ホメオスタシス)という働きがある。バランス感覚を失わない。

「足るを知る」も大切なことだが、そこで止まっては進歩がない。成長していくためには「これで十分」と安易に満足してはならない。

 

知ったら必ず実行する。理屈と行動は必ず一致させなければならない。

これができない口だけは人生を思うようにできない人になる。

他人は自分の鏡と心得る

 

他人の自由を奪ってはいけない。

人間は風体や態度で人を見る。

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以上である。